社員のつぶやき
不思議な縁で結ばれた本たち
今年の冬もジャニーズカウントダウンで年を越せそうです。
筆者です。
またまた名古屋市図書館で本を借りてきました。
今回もざっっっくり紹介しようと思います。
①屍人荘の殺人
こちらは2019年12月に映画化した作品。
筆者も映画公開の際に名前を聞いたことがありました。
大学のミステリー愛好会会長、明智恭介とその助手、葉村譲が
同大学のもう一人の名探偵、剣崎比留子に誘われ「いわくつきの映研の夏合宿」に参加する。
合宿の舞台となる「紫湛荘」。
そこで彼らは「想像だになかった事態」に見舞われ荘内に籠城する。
だがそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。
そんなあらすじです。
映画化の際のキャストが豪華だった覚えはあります。
映画予告のCMをいくつか拝聴しましたが
物語の基盤になる「想像だになかった事態」を
ここまで隠せているのが驚きです。
これは予告を見ても気付けませんね。編集力に脱帽です。
本の話に戻りましょう。
二つの出来事が交差して発生するこの舞台。
筆者はずっと「ヒロイン(剣崎比留子)犯人説」を唱えていました。
このブログ回の「とある本」に影響を受けすぎましたね。
筆者は、助手の羽村譲が取る選択にドキドキしながら読み進めました。
最後、「想像だになかった事態」に葉村たちが襲われたときに現れた「彼」。
それに対してあの「選択」を取るとはね…。
作中に似た状況にあう登場人物がおりますが、
葉村とは別の道を選んでいます。
どれが最適解だったのかはわかりませんけどね。
こういうミステリーの感想ってネタバレしないように話すの難しいですね。
②五色の殺人者
主人公、明治瑞希が勤務する高齢者施設で殺人事件が発生。
犯人を目撃した利用者は5人。
ただし、犯人の服装について「赤、緑、白、黒、青」と5通りの証言。
犯人はいったい誰なのか。事件の真相は…?
この本は、筆者が「新刊図書」を気まぐれに見ていた時に発見した一冊。
・ミステリー
・高齢者
・福祉サービス
筆者のワクワク三点セットに一目ぼれでしたね、あれは。
長く生きているからこそ身体に現れる症状、病気の特徴、人間の心理。
これらをみごとな三重奏へ昇華させた作品。
「老い」へのリスペクトを感じます。
証言が5通りあるということは、トリックが5つあるということ。
どのトリックも複雑すぎない内容。
読了後の疲労感は少なめながら満足できる作品です。
①、②ともに「鮎川哲也賞」受賞作品。
同じ日に借りる、なんともいえない縁を感じてしまいました。
③ワケありシェアハウス 妖怪つき あなたのお悩み、解決します!
こちらは図書館でフラフラ歩いていた際に、返却棚で見つけました。
現代はネットで簡単に検索できますが、
こういった出会い方は実際に本がある場へ向かないとできません。
会社員、櫟井明が9年ぶりに実家に戻ると、家には知らない住人がいた。
大家なのに不在の両親、個性的な住人たち。
さらに姉の忘れ形見の甥、秋雲英まで住むことになる。
記憶にある家と異なる間取り。
謎だらけのシェアハウスで、明は大事なものを探しながら過去と向き合っていく。
筆者、本を借りるときのマイルールとして
「難しい本2:簡単な本1」の割合を意識している。
先述した①、②は「難しい本」に該当する。
一方こちらの本は「簡単な本」と判断した。
最初の印象としては「よくある設定だな~」だったからである。
大変申し訳ない、頭は使わないけれど感情が大洪水。
頬が涙で濡れてしまった。
大人になった主人公の、抑圧していた想い。
その思いに向き合う主人公にファンタジーな世界観がエッセンスとなっています。
ファンタジーな設定に負けない個性を放つ住人にも注目。
そして、タイトルにある「妖怪」とは…?
家の間取りが変わってしまった真実とは…?
その答えをぜひ、確かめてください。
今回紹介した本は、全て名古屋市図書館にて貸し出し可能です。
興味がある方、ぜひ手に取ってみてください。
筆者のおすすめは
②五色の殺人者
です。
みんな読んで。この謎にワクワクしましょう。
そんなこんなの今回です。
次回も、何卒(°∀° )